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 国立成育医療研究センター、血中鉛濃度と妊婦のうつ症状の関連について報告

発表日:2020.07.07


  国立成育医療研究センターは、妊婦の血中鉛濃度とうつ症状との関連は見られないという調査結果を公表した。同センターは、国立環境研究所が中核となり実施している大規模な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(愛称:エコチル調査)」において、医学的支援を担っており、メディカルサポートセンターが設置されている。今回、鉛には神経毒性があり、成人ではうつなどの精神疾患のリスクを高めるとの報告もあることから、エコチル調査に参加している血中鉛濃度の測定が終了した妊婦(17,267人)のデータを解析した。妊婦を血中鉛濃度の違いによって5つのグループに分け、心理的ストレスを評価する質問票(K6)を用いてうつ症状を有することのリスクに違いがあるか調べた結果、鉛濃度とうつ症状との間に関連は見られず、年齢、婚姻状態、社会経済状況を考慮した解析を行った場合も関連は認められなかったという。

情報源 国立成育医療研究センター お知らせ
国立環境研究所 新着情報
機関 国立成育医療研究センター 国立環境研究所
分野 健康・化学物質
キーワード 鉛 | 妊婦 | 疫学調査 | エコチル調査 | 子どもの健康と環境に関する全国調査 | 血中鉛濃度 | うつ症状 | 神経毒性 | 精神疾患 | 心理的ストレス
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