京大など、ヤマカガシ属の「毒源」摂食に関する進化プロセスを解明

発表日:2020.03.03

京都大学を中心とする国際共同研究グループは、毒ヘビの一種「ヤマカガシ」属が進化過程において、「毒源」として系統的生態的にかけ離れた餌を捕食するようになったことを示す、動物行動学と有機化学分析を組み合わせた研究成果を発表した。同属のヘビは、頸腺(けいせん)という器官に毒成分を貯え、天敵に対する防御に利用している。多くの種の主食はカエルや淡水魚であるが、ヒキガエルを捕食することもあり、頸腺に貯え再利用している毒液はヒキガエルに由来する物質であることが同定されている(Mori.A et al., 2007)。同属のなかにはミミズを主食とする種も見られ、中国南西部に分布する「イツウロコヤマカガシ」はカエル食グループから進化した種のひとつと推測されている。同研究グループは、本種の毒成分を詳細に分析し、「毒源」がヒキガエル(両生類)ではなく、ホタル(昆虫)に由来することを明らかにした。飼育環境下でホタルの幼虫を捕食することや、野外で採取した個体の胃の内容物に幼虫が含まれていることも確認したという。

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