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 東邦大など、身近なカタツムリに寄生していた新種の吸虫を発表

発表日:2020.04.23


  東邦大学、旭川医科大学、目黒寄生虫館および豊田ホタルの里ミュージアムからなる研究グループは、身近な場所で見つかるカタツムリへ寄生する新種の吸虫を発見した。同研究グループは、調査研究実績の少なさが寄生虫の実態把握における課題であると考え、北海道から九州まで広く分布するカタツムリについて寄生虫の詳細調査を実施した。その結果、全国28か所のうち15か所で採取されたカタツムリが吸虫の幼虫に寄生されていることが明らかになり、実験的に育てた成虫の形から新種と同定された。新種の吸虫は、ハコネマイマイなどの木に登って生活する樹上性カタツムリに多く見られたため、「キノボリマイマイサンゴムシ」という和名を付して発表されている。一方、各地の幼虫には同じ遺伝子の型を持つものが多く、地理的な違いが認められなかったことから、鳥類を介して全国に拡散された可能性が高く、今のところ人への寄生報告例はないものの、他の哺乳類への寄生の可否は不明であるという。

情報源 東邦大学 プレスリリース
機関 東邦大学 旭川医科大学 (公財)目黒寄生虫館 豊田ホタルの里ミュージアム
分野 自然環境
キーワード 新種 | 地理的 | 寄生虫 | カタツムリ | 吸虫 | ハコネマイマイ | 樹上性 | キノボリマイマイサンゴムシ
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