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 美ら海水族館、久米島固有のコシオリエビの繁殖に成功

発表日:2021.12.07


  沖縄美ら海水族館は、「シマツノコシオリエビ(学名:Eumunida balteipes)」の繁殖に世界で初めて成功し、親子での展示を開始した。同種は、沖縄県の久米島以外からは発見報告のない希少な深海生物。同館は2011年9月より飼育を開始し、2019年には島根大学の共同研究により新種であると判明し、学術誌に発表していた。今回、10年間にわたる飼育を経て、世界で初めて同種の繁殖に成功した。コシオリエビ類は通常「ゾエア期」及び「メガロパ期」という2つの幼生期間を経て、親と同じ姿へと成長する。同館は、卵からふ化した幼生を専用の育成水槽で飼育し、成長に応じた適切な水温管理を行うことで、稚コシオリエビ(親と同じ姿)へと変態させることに成功したという。展示期間は2022年2月28日までを予定しているが、生物の状況により展示を終了することがある。

情報源 沖縄美ら海水族館 お知らせ
機関 沖縄美ら海水族館
分野 自然環境
キーワード 繁殖 | 新種 | 深海生物 | 島根大学 | 久米島 | 美ら海水族館 | シマツノコシオリエビ | ゾエア期 | メガロパ期 | 水温管理
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