琉球大学とインドネシア・サムラトゥランギ大学の共同研究チームは、インドネシアで新種のコモチサヨリ科魚類を発見した。コモチサヨリ科は、サヨリ科の魚類と同様に、嘴(くちばし)とよばれる下顎が長く伸びた特徴的な形態が知られている。今回、両大学が中心となったスラウェシ島(インドネシア中部)の淡水魚類調査の過程で、未知の魚類が採取された。採取後、これまでの調査で収集した標本や世界中の博物館コレクションを精査した結果、コモチサヨリ科ノモランファス属の未記載種であることを確認した。海産のサヨリ科には、4種の嘴がない種が知られるが、いずれも幼魚の間は嘴を持ち、成魚になる過程で失う。一方、このノモランファス属の魚類は、生まれた直後から成魚に至るまで下顎が伸びず、嘴が完全に退化した種であることが確認された。同研究チームは、なぜ下顎が長いのかという謎を解き明かすきっかけになることを期待し、謎のノモランファスという意味のNomorhamphus aenigmaと命名したという。
情報源 |
琉球大学 お知らせ
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機関 | 琉球大学 サムラトゥランギ大学 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | インドネシア | 新種 | 淡水魚 | 琉球大学 | スラウェシ島 | 未記載種 | 標本調査 | コモチサヨリ科 | 下顎 | Nomorhamphus aenigma |
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