旭化成(株)は、体表面を物理的に冷やす効果があるとされるニットストッキング(以下「冷却ストッキング」)ニット素材の極微構造を特定し、効果発現メカニズムを解明、学術誌へ掲載されたことを発表した。特殊構造を持った冷却ストッキングは、感覚として冷たいと感じる(接触冷感)既製品とは異なり、着用により体表面を物理的に冷やす効果があることは分かっているが、その詳細なメカニズムは十分に調べられていなかについてはこれまで不明だった。今回、同社は、数値流体力学で冷却ストッキング表面に形成される突起構造(リブ)を定量的にモデル化し、リブ表面の自然対流(外部からの働きかけなしに、熱源のみによって生じる流れ)の分析を行った。その結果、冷却効果を発現するのはマイクロメートルスケールのリブであることが明らかとなり、リブからの放熱が自然対流によって促進され冷却効果が発現されることが示されたという。今後、地球温暖化が進行する中で、この成果を活用し、快適な生活を提供できる繊維製品の開発が期待されるという。
情報源 |
旭化成(株) プレスリリース
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機関 | 旭化成(株) |
分野 |
健康・化学物質 |
キーワード | 地球温暖化 | 放熱 | モデル化 | ニットストッキング | 冷却ストッキング | ニット素材 | 数値流体力学 | 突起構造 | 自然対流 |
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