愛媛大学と(公財)ホシザキグリーン財団は、大分県宇佐市の小河川で採取された水生昆虫が新種であることを確認し、「和名:ヒョウタンヒメドロムシ(学名:Podonychus gyobu)」として発表した。ヒメドロムシ科の水生昆虫は河川環境の指標生物として知られており、日本産は全種が把握できていると考えられていた。今回、NPO法人北九州・魚部(ぎょぶ)が魚類や水生昆虫などの調査を行っていたところ、体長1mm程度の見慣れないヒメドロムシの仲間を採取した。愛媛大学に同定を依頼したところ、1997年にインドネシアで発見され1種しか知られていないPodonychus属の新種であることが判明した。体形がひょうたん型で、発見地がひょうたんの産地であることから和名にヒョウタンを付し、発見者であるNPO法人に因んだgyobuを学名に付している。同属の別種がインドネシアと九州に赤道をはさんで分布する理由に接近することはできなかったが、触角の節数が6節で、独特の雄交尾器の形状を有するといった成虫の特徴とともに、幼虫の形態や生態的な特徴までを論文化したという。
情報源 |
愛媛大学 プレスリリース
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機関 | 愛媛大学 NPO法人北九州・魚部 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 河川 | 指標生物 | 水生昆虫 | 宇佐市 | ヒョウタンヒメドロムシ | ヒメドロムシ科 | Podonychus属 |
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