環境省は、令和元年度PFOS及びPFOA全国存在状況把握調査について、結果を取りまとめ公表した。同調査は、有機フッ素化合物のうちPFOS及びPFOAについて水環境中における存在状況を調査し、目標値等の検討に必要な情報を収集し、整理することを目的とするもの。今回、各都道府県のPFOS又はPFOAの排出源となり得る施設周辺等の計171地点(河川106地点、湖沼4地点、海域9地点、地下水46地点、湧水6地点)において調査を実施した。調査結果は、13都府県の37地点において、水環境の暫定的な目標値(PFOS及びPFOAの合算値で50ng/L)の超過が確認された。同省では、引き続き、関係省庁及び関係地方公共団体と連携し、人へのばく露防止のため、目標値超過時の飲用に関する注意喚起や汚染状況の把握、PFOS等を含有する泡消火薬剤の在庫量調査及び代替促進等の取組を進めていくという。