環境省は、令和2年度PFOS含有泡消火薬剤全国在庫量調査について、結果を取りまとめ公表した。同調査は、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約の国内実施計画の改定に併せて、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(昭和48年法律第117号)の第一種特定化学物質であるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)を含有する泡消火薬剤について、全国の在庫量を把握するもの。調査対象は、関係省庁・関係団体を通じて、PFOSを含有する泡消火薬剤が使用されている消防機関、空港、自衛隊関連施設、石油コンビナート等、その他の施設。全国合計の泡消火薬剤量は338.8万Lとなり、前回の平成28年の調査時396.4万Lから約15%減少した。また、泡消火薬剤中のPFOS含有量は全国合計17.82tであった。同省は、引き続き、関係省庁及び関係団体と連携し、PFOS等を含有する泡消火薬剤の代替促進等の施策を推進していくという。