川崎重工業(株)は、新型の水素液化機の販売を開始する。同社は、水素を効率よく貯蔵、輸送するため、液化技術の研究開発に取り組んでおり、2014年には水素液化システムを開発し、3年間の実証試験を行った。2019年12月から2020年5月までの間、液化効率を約20%向上させ商用機の性能評価を実施し、今般の販売に至った。当該液化機は、高純度の液化水素(気化するだけで燃料電池に使用可)を「効率的に製造できる」装置。1日あたり燃料電池自動車1000台分の燃料に相当する5トンの液化水素の製造が可能となっている。同社は液化した水素を貯蔵するための高断熱性能を有する貯蔵タンクや輸送コンテナなどの関連技術を保有しているため、水素液化機のみならず、水素液化プラントとしての設計・建設が可能であるという。