古河電気工業(株)と古河電池(株)は、メタル・ポリマー素材の基盤技術を活かして、量産実用化が可能な低コスト電力貯蔵用蓄電池を開発した。太陽光発電、風力発電の普及やエネルギー源の転換が進むなか、脱炭素化の促進などの観点から、蓄電池などを利用する「電力貯蔵」技術への関心が高まっている。両社は、1枚の電極基板の表と裏に正極と負極を積層した「バイポーラ」構造を実現し、材料の削減などにより、さまざまなメリット創出に成功した。重量エネルギー密度は約2倍(鉛蓄電池)、消費電力量当たりの単価は50%以下(リチウムイオン蓄電池比)、トータルコストを1/2以下に抑えることが可能で、製品の概略寸法は縦300 mm✕横300 mm✕厚み250 mm、容量は50Ah(25℃)を予定している。再生可能エネルギーによる発電・電力供給・個別の利用システムにおいて、単体を組合せる事により、1 MWh級の蓄電パッケージとして活用することが可能。2021年度中にサンプル出荷、2022年度より製品出荷開始するという。
情報源 |
古河電気工業(株) 新着情報
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機関 | 古河電気工業(株) 古河電池(株) |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 風力発電 | 再生可能エネルギー | 太陽光発電 | 電力貯蔵 | 蓄電池 | 鉛蓄電池 | リチウムイオン蓄電池 | 脱炭素化 | VPP | バイポーラ |
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