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 近大と興福寺、猿沢池に17枚の古瓦を組み上げた魚礁を設置

発表日:2020.09.11


  近畿大学農学部と法相宗大本山・興福寺(奈良県奈良市・奈良公園内)は、「古瓦」を組み上げた人工魚礁を「猿沢池」に設置する。両者は、伝統行事を通じて猿沢池の生態系保全に対する関心を喚起する「宗学連携」を進めており、2020年4月の「放生会(ほうじょうえ)」では、法要の後で池に放つキンギョを飼育品種から在来種のみとする取組を実施した。今回、興福寺・堂塔の葺き替えに伴い発生した古瓦を用いて、猿沢池北側の3箇所に17枚の古瓦を組み上げた魚礁を3基設置する。使用する古瓦の枚数は千手観音菩薩の縁日や放生会の開催日に因んで「17」枚としており、1枚1枚に人々の環境保全、絆、発展などの願いを墨書きして、人間と自然の結びあいを表現する。2021年度以降、例年4月17日の放生会に合わせて漁礁を増やし、最終的には17基を設置して、猿沢池の環境改善と観光資源の価値向上に資するという。

情報源 近畿大学 NEWS
機関 近畿大学
分野 自然環境
キーワード 近畿大学 | 在来種 | 生態系保全 | 奈良市 | 興福寺 | 猿沢池 | 放生会 | 宗学連携 | 奈良公園 | 人工魚礁
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