電源開発(株)とKDDI(株)は、風力発電設備のドローン点検を試行し、実用化に向けた検討などを推進すると発表した。風力発電機のブレード点検は特殊な高所作業であり、高度な技能を有する者が実施しなければならない。両社は、風の弱い季節に点検作業が集中し、しばしば作業員の確保が困難となることから、2020年9月に北海道の苫前ウィンビラ発電所ほか2カ所で、オートフライトソフトを搭載したドローンによる空撮を試行した。その結果、1回の飛行で、停止させたブレードの3枚羽根を1枚ずつ4方向から約20分で撮影できることが分かった(人力による点検所要時間の1/10)。また、専用ソフトを用いて画像データに撮影位置・高度情報を付与し、クラウドサーバーにアップロードすることが可能で、損傷個所の解析に活用できることも確認された。今回の実証成果を踏まえ、保全業務の高度化を図りつつ、さまざまなデータを集積・分析・可視化するプラットホームの構築、AI解析やドローンによる目視外飛行・自動制御などを段階的に進めていくという。
情報源 |
電源開発(株) ニュースリリース
KDDI(株) ニュースリリース |
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機関 | 電源開発(株) KDDI(株) |
分野 |
環境総合 |
キーワード | ブレード | 自動制御 | AI | 目視外飛行 | ドローン点検 | 苫前ウィンビラ発電所 | オートフライト | クラウドサーバー | 保全業務 | プラットホーム構築 |
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