NECとプラスチック原料の販売などを手がける丸喜産業(本社:富山県高岡市)は、AIを活用した「マテリアルズ・インフォマティクス技術」を応用し、再生プラスチックの製造効率を向上させる実証実験を実施した。今回の実証実験では、丸喜産業が培ってきた配合データとNECの素材開発知見を活用し、廃プラスチックの配合案と調色案を提示するシステムが開発された。このシステムは、希望の性能や色を入力することで、日々変動する廃プラスチックの在庫に合わせて最適な案を提示することができる。当該システムを稼働させたところ、経験の浅い作業員でも廃プラスチックの配合と調色を行うことが可能となり、熟練作業員では作業時間を約33%短縮し、経験の浅い作業員では約50%短縮できることが確認された。両社はこの成果を基にしたソリューションの開発を検討し、プラスチックリサイクル業界への展開を目指すという。