(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/次世代火力発電基盤技術開発/CO2分離・回収型ポリジェネレーションシステム技術開発(事業期間:2020~2024年度)」において2件の研究開発に着手した。経済産業省「カーボンリサイクル技術ロードマップ」や「革新的環境イノベーション戦略」において、CO2を素材や燃料へ再利用することなどを通して大気中へのCO2排出を抑制していく方針や、CO2分離・回収のコスト削減を目指すことが示されている。これを踏まえNEDOは、「多様な燃料を利用するCO2回収型ポリジェネレーションシステム基盤技術開発(委託予定先:(一財)電力中央研究所)」等に取組む。1t当たりのCO2分離回収コストは4,000円程度とされるが、1,000円台まで低減する発電技術の確立を目指し、将来のカーボンリサイクル技術の実用化につなげていくという。