国立環境研究所は、研究情報誌「環境儀」第79号「健康のための紫外線日光浴のすゝめ
~最適な日光浴時間大公開!~」を刊行した。太陽紫外線には皮膚でビタミンDを生成する働きがあるが、オゾンホールの発見以降、紫外線をなるべく避ける生活が一般的になり、日本人のビタミンD欠乏が深刻化しているという。同誌第79号は、このような研究を行うに至った経緯や、研究所がこれまでに展開してきた「有害紫外線モニタリングネットワーク」から「ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報」へと発展してきた紫外線観測の歴史、HPによる準リアルタイム情報提供の内容などについて紹介したもの。5つのコラム(ビタミンDとは?、最近の日本人のビタミンD欠乏、日光紫外線の人体への影響、日光紫外線によるビタミンDの生成、HPからの最適な日光照射時間の提供)や普及啓発記事等をともに読み進めることで、同研究所の研究視点、研究者の取組姿勢およびビタミンDと紫外線についての理解を深めることができるという。