東京農工大学の研究グループは、絶滅危惧種アマミハナサキガエル(学名:Odorrana amamiensis)の逃避能力が外来生物(マングース)によって変化したと発表した。捕食者がいない島嶼環境の在来種は、外来の捕食者に簡単に食べられてしまう事が知られている。今回、同研究グループは、マングースはカエルを追跡し捕えることから、マングースの多い地域では、カエルは集団の進化として逃避能力を発達させていると予想し、逃避に関わる脚の長さや、逃げ続ける能力(持久力)に変化があるか、奄美大島において検証を行った。その結果、マングースの影響が強い地域に生息するカエルは、他の地域と比べて、相対的な脚の長さが長く、持久力の指標となるジャンプ可能回数が多い事が明らかになった。この研究は、外来種と共存しているように見える在来種も、実際は本来持つ性質を変化させている可能性があることを示し、性質への影響を評価することで、外来種による在来種への影響の実態や根深さが明らかになるという。
情報源 |
東京農工大学 プレスリリース
Biological Invasions |
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機関 | 東京農工大学 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 絶滅危惧種 | 在来種 | 外来生物 | 東京農工大学 | 捕食者 | 奄美大島 | マングース | アマミハナサキガエル | 逃避能力 | 持久力 |
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