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 亀岡市、絶滅危惧種「アユモドキ」の保全活動を紹介

発表日:2021.06.14


  亀岡市(京都府)は、同市におけるアユモドキ(学名:Parabotia curtus)の保全活動について紹介した。アユモドキは環境省レッドデータブック絶滅危惧IA類に分類され、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づく指定希少野生生物の指定を受けている。泳いでいる姿がアユに似ているところからこの名前が付けられ、体長は15cm程。かつては琵琶湖淀川水系の河川で見ることができたが、治水対策の進捗などにより、産卵場所に適した一時的水域(氾濫原環境)の減少、外来魚の侵入による食害、農業の手法の変化や圃場整備、河川整備などによる生息環境の変化などにより、現在は、岡山県と亀岡市でしか見ることが出来なくなっている。同市において保全活動の中心を担う「亀岡市保津地域アユモドキ保全協議会」では、外来魚駆除活動、農業用堰(ラバーダム)の起伏や農業用水の配水停止により、河川や周辺水路に取り残されたアユモドキをはじめとする在来魚類などの救出活動、環境の保全、普及・啓発などを行う事により、アユモドキの保護増殖事業を進めている。令和2年度は当歳魚(80㎜以下)が1000匹超、1歳以上魚(80㎜超)が380匹程度と推定され、近年、回復傾向にあるという。

情報源 亀岡市 新着情報
機関 亀岡市
分野 自然環境
キーワード 絶滅危惧種 | 外来魚 | 亀岡市 | アユモドキ | 指定希少野生生物 | 琵琶湖淀川水系 | 産卵場所 | 亀岡市保津地域アユモドキ保全協議会 | ラバーダム | 一時的水域
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