国際協力機構(JICA)は、1,192の島々からなるインド洋の島嶼国・モルディブ共和国向けに申請した「気候変動に強靭で安全な島づくりプロジェクト」が緑の気候基金(GCF: GREEN CLIMATE FUND)の理事会承認を受けたと発表した。GCFは、開発途上国の緩和策と適応策を支援するため、2010年に設置された国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の資金メカニズム運営機関。JICAは、2017年にGCFの認証機関となり、2018年の包括的認証取極の締結を経て、2021年3月にアジア太平洋・東ティモールの農林業支援プロジェクトを形成している。今回の案件は、モルディブにおける海岸浸食の顕在化や気候変動に伴う激甚化・多発化に対する懸念などを踏まえ、漁業や観光業の基盤となっているリーフ等の保全を考慮しつつ、総合沿岸域管理計画の策定などを実施するもの。JICAのこれまでの実績(防波堤建設、緊急警報放送システム整備)に基づく対策強化や、気候変動の影響を観測するために必要な波浪、海浜、サンゴ礁等の長期的モニタリング体制の整備を通じた関係機関職員等の能力強化にも取り組む。
情報源 |
(独)国際協力機構 ニュースリリース
GREEN CLIMATE FUND PROJECTS & PROGRAMMES |
---|---|
機関 | (独)国際協力機構 GREEN CLIMATE FUND |
分野 |
地球環境 自然環境 環境総合 |
キーワード | UNFCCC | 国連気候変動枠組条約 | 緑の気候基金 | GCF | 防波堤 | 海岸浸食 | 認証機関 | リーフ | 緊急警報放送システム | 長期的モニタリング体制 |
関連ニュース |
|