環境省は、佐賀県鳥栖市でヒアリ(学名:Solenopsis invicta)が確認されたことを発表した。同県でのヒアリ発見は初めて。ヒアリは南米中部原産で、「外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」で特定外来生物に指定されている。令和3年8月17日、鳥栖市の民間会社から、中国から博多港を経由して事業所敷地内(屋外)に搬入したコンテナ内で、ヒアリとみられるアリを発見したとの電話連絡があり、8月20日に環境省九州地方環境事務所が確認した。確認した全ての個体(300個体以上)を殺虫処理している。今後、指定された燻蒸施設においてコンテナごと消毒し、コンテナ内で生残している可能性のあるアリを全て殺虫処分する対応をとる。また、同省は、佐賀県、鳥栖市と協力し、確認したコンテナ周辺に殺虫餌(ベイト剤)を設置すると共に、捕獲トラップを設置しモニタリングを実施するという。