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 WWFジャパンなど、中国・黄海の持続可能なアサリ漁業に協力

発表日:2021.09.22


  WWFジャパンなど4者は、中国・黄海にいて、持続可能な漁業であることを示す国際認証「MSC(Marine Stewardship Council)」認証制度の漁業認証規格を満たすことを目的としたプロジェクト(漁業改善プロジェクト)に取り組み、アサリ漁業が同認証を取得したことを発表した。日本のアサリ供給量のうち、約6割が中国からの輸入によるものであるが、そのアサリの生産現場である干潟が埋立をともなう開発などにより急速に失われ、さらには中国国内での消費の高まりから過剰漁獲も重なり、アサリの資源や生産現場の自然環境への影響が懸念されていた。これまでに黄海において、WWFは主要な野生生物にとって重要な生息地の調査を行ない、黄海沿岸域で特に保全価値の高い地域(23か所)を特定し、2007年からはパナソニック(株)の支援を受け、優先保全地域で生息地保全活動や普及啓発活動に取り組む団体を支援していた。2016年からは、中国の水産加工会社「丹東泰宏食品有限公司」、同社からアサリを調達する(株)ニチレイフレッシュ、WWF中国、WWFジャパンにより「漁業改善プロジェクト」を実施し、関係者と定期的な議論の場を設け、作業の進捗や必要な作業に関する話し合いとともに、規格の内容や持続可能な漁業に関する理解を深めていった。2020年1月にアサリ漁業のMSC本審査入りに至り、2021年9月21日に認証の取得を果たしたという。

情報源 WWFジャパン ニュース
機関 WWFジャパン
分野 自然環境
キーワード 野生生物 | WWF | 干潟 | WWFジャパン | 黄海 | MSC | アサリ | 過剰漁獲 | 生息地保全活動 | ニチレイ
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