茨城県潮来市は、同市内の水郷潮来あやめ園、水郷トンボ公園において、ミズアオイ(学名:Monochoria korsakowii)が開花時期を迎えていると紹介した。同植物は、ミズアオイ科の一年草で、9月から10月頃にかけて青紫色の花を咲かせる。日本全国で見られるが、河川整備や除草剤の使用によって数を減らしており、環境省のレッドリストにおいて、茨城県では準絶滅危惧種に指定されている。水郷トンボ公園は、霞ヶ浦の水質浄化・環境保全を目的とし、企業・行政の支援の下、市民が造ったビオトープで、毎年秋頃にかけて、一面に広がるミズアオイを見ることができる。2021年には、水郷トンボ公園から、水郷潮来あやめ園にミズアオイを捕植しており、今回、開花を迎えた。アヤメの季節以外も、同園を楽しんでほしいといい、また水質浄化効果も期待されるという。