新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東北電力グループの東北緑化環境保全(株)は、地熱発電技術開発(事業期間:2013~2021年度)の一環としてとりまとめた、地熱発電導入事業者向け「環境・景観配慮マニュアル(改訂版)」と「配慮手法パタン参考集(改訂版)」を公表した。日本の地熱資源の約8割は国立・国定公園内に賦存しており、地熱開発に当たっては自然環境や風致景観、公園利用への影響を最小限にとどめるための技術や手法を講ずる必要がある。同事業では、2018年に地域の自然生態系や地形などの潜在能力を借りて環境を保全・創出する「エコロジカル・ランドスケープデザイン手法」の設計支援ツールが開発されている。その後の事業では、国立・国定公園特別地域の事業地における同手法の試験運用も行われている。今回公表したマニュアルは、これまでの成果を踏まえ、同手法の有効性評価の結果を提示するとともに、地熱開発を行う事業者が使いやすいツールとして改訂、再構築されたもの。地表調査段階から環境アセスメント段階まで幅広く活用できるようになっており、適地選定の判断基準や手順も提示している。マニュアル等の他に、環境に配慮した地熱調査や地熱発電を「見える化」するツール「汎用性3Dアプリケーション」も開発しているという。
情報源 |
(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構 ニュースリリース
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機関 | (国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構 東北緑化環境保全(株) |
分野 |
自然環境 環境総合 |
キーワード | 東北電力 | ツール | 環境アセスメント | 地熱資源 | 国立・国定公園 | 地熱発電技術開発 | 環境・景観配慮マニュアル | エコロジカル・ランドスケープデザイン | 地表調査 | 汎用性3Dアプリケーション |
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