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 信大、脱PETボトルの気運醸成などに向けて「結晶技術」を応用展開

発表日:2021.11.22


  信州大学は、市民・県民、観光客がPETボトル削減などについて考え、おいしい水を楽しむことができる場づくりを目指すプロジェクト(SWEE: Shinshu Water for Ecology and Environment)を開始した。同大学は、良質な人工単結晶を育成する技術のひとつである「フラックス法」に着目し、目的や用途に応じた結晶の作製する研究成果を蓄積したきた。2007年にスタートした住宅設備機器メーカーとの共同研究では、浄水フィルターに適した人工単結晶の作製を試行し、水中の重金属を除去することができる「三チタン酸ナトリウム(以下『新素材』)」を見出している。2017年には文部科学省の支援を受けて、フラックス法の「先鋭化」と新素材を用いた商品開発などに取り組み、2018年には製品化第1号となる携帯型浄水ボトルの上市を実現した(販売元:トクラス株式会社)。今回のプロジェクトは、社会実装や公共性をより意識したもので、SWEEを先ずは同大学図書館や松本市役所など5か所に設置し、2021年11月25日より信州まつもと空港など3か所に段階的に設置していく。新たなアクアスポット「SWEE」は、マイボトルを持参し、信州のおいしい水を楽しむという市民等の行動変革を促し、ひいてはSDGs達成・脱プラ社会への貢献に対する市民意識の向上、SDGs達成に向けた内発的な取組活動の契機になると述べている。

情報源 信州大学 トピックス
信大クリスタル
機関 信州大学 トクラス(株)
分野 ごみ・リサイクル
環境総合
キーワード SDGs | PETボトル削減 | SWEE | 人工単結晶 | フラックス法 | 重金属除去材 | 三チタン酸ナトリウム | 携帯型浄水ボトル | アクアスポット | 結晶育成技術
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