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 長崎県など、有明海のタイラギ資源増殖を目指した取組を紹介

発表日:2021.12.15


  福岡県、佐賀県、長崎県および熊本県は、有明海の「タイラギ(学名:Atrina pectinata)」資源増殖を目指した4県協調の取組を発表した。タイラギは、内湾の砂泥底に生息する大型の二枚貝。環境省では、平成31年1月から、有明海沿岸4県と国が協調した二枚貝類等の再生に向けた取組として、二枚貝類等の資源回復の加速化を図るため、浮遊幼生調査、漁場環境改善の実証、増養殖技術の開発、漁場環境改善の事業を実施している。この取組の一つとして、九州農政局と有明海沿岸4県では、有明海のタイラギ資源回復に向けて、タイラギの種苗生産、中間育成及び母貝団地の造成に取り組んでいる。令和3年度から新たに豪雨による低塩分化等の自然災害リスクに対応するため、3県(福岡県、佐賀県、長崎県)がタイラギ稚貝を熊本県に預託し、タイラギ稚貝を比較的水質の安定している熊本県海域において中間育成している。令和3年12月21日には、熊本県水産研究センター(上天草市)から長崎県総合水産試験場(長崎市)、福岡県三池港(大牟田市)、佐賀県有明水産振興センター(小城市)に預託したタイラギが還送されるという。

情報源 長崎県 報道発表資料
〔参考〕環境省 有明海沿岸4県と国が協調した二枚貝類等の再生に向けた取組
機関 長崎県 環境省
分野 自然環境
キーワード 有明海 | 長崎市 | 大牟田市 | タイラギ | 母貝団地 | 中間育成 | 上天草市 | 小城市 | 浮遊幼生 | 漁場
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