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 野鳥の会、道央の風力発電計画地内でタンチョウなど希少鳥類の繁殖を確認

発表日:2021.12.16


  (公財)日本野鳥の会は、北海道勇払郡厚真町、苫小牧市に計画されている「(仮称)苫東厚真風力発電事業」の計画地内で、タンチョウ(学名:Grus japonensis)をはじめとした希少鳥類が繁殖していることを確認した。タンチョウの確認は、ネイチャー研究会inむかわ、酪農学園大学、(一社)タンチョウ研究所による共同調査によるもので、2017年に続き、2021年にも1つがいが計画地内で繁殖していた。また、浜厚真地区の生物相調査(浜厚真Bioblitz 2021)では、チュウヒ、アカモズの繁殖が確認され、種の存続にも関わる重要な生息地となっていることが明らかになったとのこと。これら希少鳥類には、風力発電施設の建設によるバードストライクや生息地放棄の発生など影響を受けやすい種が多く含まれ、この事業の実施が計画地およびその周辺に生息するこれらの希少鳥類に及ぼす影響は大きいことから、事業を中止しない限りは、影響を回避できないと予測している。同会は、希少鳥類保護の観点から、令和3年12月13日付で事業者に対し「タンチョウの繁殖確認による(仮称)苫東厚真風力発電事業の撤回を求める要請書」を提出し、事業計画の中止を要請したという。

情報源 (公財)日本野鳥の会 プレスリリース
機関 (公財)日本野鳥の会
分野 自然環境
キーワード 風力発電 | 繁殖 | バードストライク | 日本野鳥の会 | タンチョウ | 苫小牧市 | チュウヒ | 苫東厚真風力発電事業 | 厚真町 | アカモズ
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