(公財)日本野鳥の会は、北海道苫小牧市の東部に広がる勇払原野(ゆうふつげんや)で、希少鳥類7種を確認したと発表した。同会は、日本初のバードサンクチュアリであり、1991年にラムサール条約湿地に登録された「ウトナイ湖」にレンジャーを常駐させて、野鳥の継続的な調査・研究等に取り組んでいる。2020年の繁殖期(4月~8月)における調査では、国のレッドリスト等に挙げられている絶滅危惧ⅠB類を3種、同Ⅱ類を2種および準絶滅危惧を2種の鳴き声や、つがい、幼鳥などの存在が確認された。勇払原野の一部は苫小牧東部開発地域に入っており、ウトナイ湖の南側(太平洋側)に位置する「弁天沼」周辺の湿地帯を遊水地(河道内調整地)とする試験的な整備が進められている。同会は、当該遊水地をラムサール条約湿地として新規登録する提案を行っており、今回の調査では、遊水地でタンチョウのつがいと思われる2羽が初めて確認された。同地を含む勇払原野全域の自然保全と治水対策の両立への道筋(関係機関との連携、保全活動の在り方)が見えてきたという。
情報源 |
(公財)日本野鳥の会 プレスリリース
|
---|---|
機関 | (公財)日本野鳥の会 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | レッドリスト | 日本野鳥の会 | タンチョウ | 苫小牧市 | 遊水地 | 勇払原野 | バードサンクチュアリ | ラムサール条約湿地 | ウトナイ湖 | 河道内調整地 |
関連ニュース |
|