(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構と大成建設(株)は、「アスベスト含有建材等安全回収・処理等技術開発プロジェクト」の一環としてエレベータシャフト内アスベスト除去ロボットを開発したと発表した。アスベスト除去作業は、非常に危険で困難を極めており、特にエレベータシャフト内の除去作業は、密閉空間のため作業環境が極めて劣悪であり、人的作業では膨大な時間を要していた。今回開発したロボットは、あらかじめエレベータシャフト内の除去部位を覚え込ませることができ、作業中は完全に無人化することが可能となった。これにより、健康被害をもたらす吹付けアスベストの除去および回収を、安全かつ効率的に行うことが期待されるという。両者は、平成22年2月25日(木)に、実際にエレベータシャフト内においてロボットによる模擬アスベスト試験体の除去実験を行い、その模様を報道機関へ公開する予定という。