水産庁は、令和4年IWC/日本共同「北太平洋鯨類目視調査」の実施を発表した(実施機関:令和4年8月2日~9月30日)。共同調査は、IWC科学委員会が策定する計画に基づき、北太平洋における鯨類資源の状況に関するデータを幅広く収集しており、国際的な鯨類資源の管理に重要な役割を果たしている。令和4年4月から5月にかけて開催されたIWC科学委員会では、共同調査における我が国のこれまでの協力に対して謝意が示されるとともに、調査の継続も承認された。継続的な目視調査等により、太平洋の鯨類の資源量等の科学的データを把握・更新することは、2019年7月から大型鯨類を対象として再開した捕鯨業の持続的な実施に貢献するとのこと。目視調査、バイオプシー採取、自然標識撮影等を通じて、1)イワシクジラ、ザトウクジラ及びコククジラの資源評価に関する情報、2)希少種である西太平洋のセミクジラ及びシロナガスクジラに関する情報、3)資源情報が不足しているその他の鯨類資源について資源量と系群構造に関する情報、4)本調査の中長期計画を策定するために必要な情報を収集するという。