コスモ石油(株)は、アラブ首長国連邦(UAE)の政府系機関(MASDAR-ADFEC)と共同で、集光太陽熱発電技術開発のための共同研究開発契約を東京工業大学と締結した。今回の共同研究開発では、将来的なUAE国内への技術移転や次世代の人材育成を念頭に、東京工業大学の玉浦教授が提案してきたソーラータワービームダウン集光技術を実証し、太陽熱発電費用のさらなる低減をめざす。この技術は、集光太陽熱発電技術のうち“タワートップ型”を進化させたもので、一度タワー先端に太陽光を集光し、中央反射鏡により、地面に据え置きした太陽炉に再反射させる。太陽炉を地面に据え置くことで、建設やメンテナンスの費用が低減可能となる。同社らは、来年100kWの実証実験プラントを建設し、実験結果を踏まえて、商業化プラント建設の準備に入るという。