長野県は、ライチョウ(学名:Lagopus muta)の保護活動に必要な費用について、クラウドファンディング型ふるさと納税での調達を目指す。国の特別天然記念物でもあるライチョウは、地球温暖化の影響により今世紀末には生息環境がほぼ消滅するなど、絶滅の危機にあるといわれている。同県は、「ライチョウ保護スクラムプロジェクト」を実施し、県鳥にも指定されている同種の保護に取り組んでいる。ライチョウを保護するには、生存率が極端に低いとされるヒナが孵化してから4週間の間、日中はライチョウに付き添って天敵から守り、夜間は生息地内に設置したケージ(鳥小屋)に入れて保護する「ケージ保護」を行うことで、生存率が平均25%から65%に高くなるとの実証試験の結果がある。このケージ保護の技術は確立しているが、登山技術や体力だけでなく、ライチョウ保護の経験も必要であり、技術者の養成が不可欠であった。そこで、今回、ライチョウ保護の技術者養成や登山者向け学習動画の作成のための資金200万円を、クラウドファンディング型ふるさと納税で募る(募集期間:令和3年6月8日~9月5日)。クラウドファンディング型ふるさと納税は、寄付した額が全額このプロジェクトに活用されるため、寄付者が支援しやすいというメリットがあり、ふるさと納税同様に寄付控除を受けることができる仕組みという。
情報源 |
長野県 チラシ(PDF)
〔参考〕クラウドファンディング支援サイト |
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機関 | 長野県 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 長野県 | 保護活動 | ライチョウ | クラウドファンディング | ふるさと納税 | ケージ保護 | ライチョウ保護スクラムプロジェクト | クラウドファンディング型ふるさと納税 | 技術者養成 | 寄付者 |
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