岐阜市は、令和4年10月11日に岐阜市の伊自良川沿いの畑で、「カミツキガメ(学名:Chelydra serpentina subspp.)」の幼体が捕獲されたと発表した。カミツキガメは、カナダからエクアドルにかけてのアメリカ大陸に分布する大型の雑食性カメ。国内では、千葉県印旛沼付近および静岡県に定着しており、東京都練馬区光が丘公園、上野不忍池でも定着の可能性が指摘されており、外来生物法において特定外来生物に指定されている。岐阜市内で、2019年に1個体、2020年に2個体が発見・捕獲されていた。これまでの発見例とは異なり、今回は幼体で見つかった。岐阜大学応用生物科学部で現地視察した結果、産卵環境に適した場所で、一般的な孵化時期に発見されていることから、孵化後数日以内の個体が河川へ行く途中に発見されたものと考えられるとのこと。カミツキガメの1回の産卵数は平均20個から40個であり、多くの幼体が伊自良川へ向かった可能性があるため、岐阜県内で繁殖している可能性が疑われる事例であるという。