沖縄奄美自然環境事務所は、令和3年度沖縄島北部地域におけるマングース防除事業の実施結果及び令和4年度計画を発表した。環境省と沖縄県は、連携・協力して沖縄島北部地域において特定外来生物に指定されているフイリマングースの防除事業を行っている。令和3年度はSFライン(大宜味村塩屋から東村福地ダムの福上湖を経て大泊橋に至る、第一北上防止柵が設置されているライン)以北で46頭のマングースが捕獲された。最も捕獲数が多かった平成19年度に比べると、13分の1程度となり、引き続き低密度な状態を維持できている。また、SFライン以南の第一バッファーゾーンでは6頭、第二バッファーゾーンでは438頭のマングースが捕獲され、第一バッファーゾーンでは低密度化が進みつつある。また、防除事業の効果検証のために在来種の生息状況を調査した結果、ヤンバルクイナを含む希少な在来種の生息状況の回復が見られ、オキナワトゲネズミとケナガネズミは、平成20年度以降、新たな生息地点が確認されており、徐々に分布域が拡大している。また、オキナワイシカワガエル、ホルストガエル、ナミエガエル等の希少カエル類は、確認数が増加しており、南への拡大傾向が見られる。令和4年度は「第3期沖縄島北部地域におけるマングース防除実施計画」の6年目として、SFライン以北からの完全排除に向け、引き続き捕獲圧をかけられるようこれまでと同様の体制で作業を実施していくとしている。
情報源 |
沖縄奄美自然環境事務所 報道発表資料
|
---|---|
機関 | 沖縄奄美自然環境事務所 環境省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 沖縄県 | ヤンバルクイナ | マングース | 沖縄奄美自然環境事務所 | 沖縄島北部地域 | SFライン | バッファーゾーン | オキナワイシカワガエル | ホルストガエル | ナミエガエル |
関連ニュース |
|