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 国際油濁補償基金(IOPCF)第27回総会の結果 国交省

発表日:2022.11.02


  国土交通省は、令和4年10月25日から28日までロンドンの国際海事機関本部で開催された国際油濁補償基金(IOPCF)第27回総会等の結果を公表した。IOPCFは、タンカーの事故により巨額の油濁損害が発生した場合に、被害者に対して補償を行うために設立された国際機関。今次会合は3年ぶりに対面式で開催され、65か国が参加した。今次会合の主な結果として、事務局から、油受取量の報告を提出していない拠出者に対し、見積油受取量に基づき、請求書を発行する新たな拠出金の請求方法が提案され、我が国は、従来から的確な拠出報告を行っており、基金の公正な運営の観点から、新しい提案に係る作業を継続するよう支持を表明した。原油のタンカー輸送に関して、位置情報の改ざんや国際海域における船舶間の危険な原油積み替えオペレーションにより、原油流出のリスクが高まる事態が報告されており、大きな懸念となっているため、我が国はカナダ及び英国と共同で、加盟国へ安全な海上輸送の確保を働きかけた。また、理事国の任期は最大2年間と規定されており、毎年、総会において任期満了に伴う理事国が選出される。今次会合では、我が国を含む15か国が新たな理事国として選出された。なお、我が国は昨年に続き、2期目となる。

情報源 国土交通省 報道発表資料
機関 国土交通省
分野 水・土壌環境
キーワード カナダ | ロンドン | 海上輸送 | タンカー | 原油流出 | 補償 | 国際海事機関本部 | 国際油濁補償基金 | IOPCF | タンカー事故
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