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 <ブルーカーボン>海草培養技術で共同研究 留萌市と北海道電力

発表日:2022.11.09


  留萌市(るもいし)と北海道電力(株)は「留萌海域におけるブルーカーボン事業に向けた海草(藻)培養技術開発」に関する共同研究契約を締結した。ブルーカーボンは、海草やマングローブなどの海洋生態系によって吸収・貯留された炭素のことであり、わが国の海藻生産量の7割を占める北海道は、ブルーカーボンによるCO2吸収・貯留ポテンシャルが非常に高い地域と考えられている。留萌市はブルーカーボンに着目し、留萌港において大学と共同でコンブなどを養殖するブルーカーボン推進試験を実施しており、気候変動対策への貢献のみならず、留萌海域の水産資源回復と水産業活性化を目指している。一方、北海道電力は、これまで培ってきた火力発電所の石炭灰利用技術を応用した低炭素藻礁の材料(基質)の研究を行っており、これまでに、一般的なコンクリート製と比較して製造過程のCO2排出量を抑制し、コンブの成長促進にも資する成分を含む「バイオマス燃焼灰」を用いた基質を開発した。この協定により両者は、留萌海域において、海草類の成長が促進される低炭素藻礁の実海域培養試験を実施する。具体的には、同海域に生息するコンブなど海草類の種苗を生産し、低炭素藻礁に付着・成長させ、実海域で培養することにより、基質の製造方法や培養方法の最適化と事業性評価等を行う。両者は、それぞれの知見を活かし、「ゼロカーボン北海道」実現や地域課題解決に向けて取り組んでいくという。

情報源 北海道電力(株) プレスリリース
機関 留萌市 北海道電力(株)
分野 地球環境
自然環境
キーワード 北海道電力 | 水産資源 | 炭素貯留 | 水産業 | ブルーカーボン | 海草 | 気候変動対策 | 留萌市 | 石炭灰利用 | バイオマス燃焼灰
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