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 オゾン全量は緩やかに増加~令和3年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書

発表日:2022.12.27


  環境省は、令和3年度「オゾン層等の監視結果に関する年次報告書」を公表した。同省は、「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(オゾン層保護法)」に基づき、毎年度、オゾン層の状況、オゾン層破壊物質等の大気中濃度および太陽紫外線の状況に係る監視結果を取りまとめ、公表している。地球規模のオゾン全量は1980年代から1990年代前半にかけて大きく減少した。その後減少傾向が緩和し、1990年代後半からはわずかな増加傾向がみられるものの、オゾン全量は1970年代と比べて現在も少ない状態が続いている。南極域の春季に形成されるオゾンホールの規模は、1980年代から1990年代半ばにかけて急激に拡大したが、それ以降は、長期的な拡大傾向は見られなくなった。札幌、つくば、那覇で観測した日本上空のオゾン全量は、札幌とつくばにおいて1980年代から1990年代初めまで減少した後、緩やかな増加傾向、また、那覇では1990年代半ば以降、緩やかな増加傾向であったが、近年はオゾン全量が少ない年が続いている。地球規模のオゾン全量が人為起源のオゾン層破壊物質による大規模なオゾン層破壊が起こる前レベルに回復する時期は、北半球の中・高緯度域で2030年頃、また南半球中緯度では2055年頃と予測されている。年次報告書全文は、環境省ホームページで見ることができる。

情報源 環境省 報道発表資料
オゾン層等の監視結果に関する年次報告書
機関 環境省
分野 地球環境
大気環境
キーワード 札幌市 | オゾンホール | つくば市 | 北半球 | 南半球 | 那覇市 | オゾン層保護法 | オゾン層等の監視結果に関する年次報告書
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