気象庁は、オゾン層と紫外線の毎年の状況に関する調査解析結果を「オゾン層と紫外線の年のまとめ(2016)」として取りまとめ、公表した。同庁では、「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(オゾン層保護法)」で定められた観測の成果、人体に影響のある紫外線の変化等を取りまとめ、毎年8月頃に前年までの状況を公表している。2016年版には、1)世界のオゾン全量は、2000年以降わずかに回復傾向がみられるが、2016年は2015年に比べて減少し、依然として少ない状態が続いていること、2)国内のオゾン全量(札幌、つくば、那覇、南鳥島)は、1990年代半ば以降、緩やかな増加傾向がみられるが、2016年は4地点全てで大きく減少したこと、3)南極のオゾンホールの長期的な拡大傾向はみられなくなったが、依然として大きい状態が続いていること、4)国内の紫外線については、1990年頃から増加傾向が明瞭に現れており、雲量とエーロゾルの減少が原因と考えられることなどが報告されている。
情報源 |
気象庁 報道発表資料
気象庁 オゾン層・紫外線の年のまとめ(2016年) 気象庁 オゾン層・紫外線の年のまとめ |
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機関 | 気象庁 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 気象庁 | オゾン層 | 南極 | 紫外線 | 観測 | オゾンホール | オゾン層保護法 | エーロゾル |
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