原子力規制委員会(規制委)は、令和5年2月13日に第72回原子力規制委員会臨時会議を開き、多数決にて「原子炉等規制法の一部改正案(条文案)」を了承した。本邦では内閣総理大臣を議長とする「GX実行会議」等を踏まえ「GX実現に向けた基本方針」が策定され、再エネの主電力化と共に、原子力の活用が掲げられた。この基本方針では規制委の安全検査が行われることを前提に20年間の「追加的な延長を認め」、さらに「一定の停止期間に限り、追加的な延長を認める」ことが示されている。今回、規制委は「高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の概要(案)」の決定を付議し、「条文案」を了承した。委員5人のうち1人が「安全側への改変とは言えない」として反対し、全会一致での了承とはならなかった。規制委ホームページ(以下「情報源」参照)では、議事次第や検討資料のほか会議映像(YouTube)を見ることが出来る。