国内ニュース

 自然環境保全基礎調査の基本を示すマスタープラン改訂

  環境省は、令和5年度から10年間で実施する自然環境保全基礎調査の基本方針・調査計画を示す「自然環境保全基礎調査マスタープラン（2023～2032年度）」を策定した。自然環境保全基礎調査は、自然環境保全法第4条「基礎調査の実施」に基づき、全国的な観点から我が国の自然環境の概況及び変化を把握、自然環境保全の施策を推進する基礎資料を整備し、令和4年度で50年目を迎えた。これまでの調査成果は自然環境・生物多様性の保全施策や環境影響評価等の基礎資料として活用され、自然環境の保全に重要な役割を担ってきたが、50年を経て、社会構造が変化し、基礎調査の内容や役割等も大きく変化したという。今回策定したマスタープランは、令和5～14年度までの10年間を対象期間として、基礎調査のあり方、10年間で実施する調査項目とスケジュール、成果の情報発信、とりまとめ方針等、基礎調査に必要な基本方針をとりまとめた。また、マスタープランで実施する各調査項目の実施設計に関する留意事項をまとめた付属資料と、自然環境調査で取得される生物多様性情報に係るデータの取扱いを示したガイドラインもあわせて作成した。同省では、ニーズを踏まえた実現性のある調査を実施、わかりやすく使いやすい生物多様性情報の整備と発信を行っていくとしている。