早稲田大学と日本政策投資銀行グループの価値総合研究所らは、「金融/投資機関による自然関連情報開示促進と国際標準化を前提としたネイチャーフットプリントの開発と実証事業」を開始する。──この事業は、早稲田大学が主導する「LIMEを拡張したネイチャーフットプリント用影響評価手法の開発」と、価値総合研究所が主導する「ネイチャーフットプリントを用いた金融/投資機関における活用のための実証事業」の二つのテーマで構成されている。LIME3を基盤とし、新たな生物種のリスク評価や生態系サービスの経済的価値評価を取り入れた統合モデルの確立を目指す。開発した手法は、金融機関や国内事業者と連携しながら実証し、その成果を実務者用のガイドラインとして取りまとめ、有用性を世界に向けて発信する予定だ。──ネイチャーフットプリントの普及により、企業の環境経営が大きく変革し、持続可能な社会の実現に貢献することが期待される。──【LIME(Life cycle Impact assessment Method based on Endpoint modeling)】日本発のライフサイクル影響評価手法で、製品やサービスのライフサイクル全体にわたる環境影響を定量的に評価するために開発された。LIME3は、LIMEの最新バージョン。