気象庁は、エルニーニョ等の監視・統計に使用する海面水温データを高品質なものに更新し、品質の高い海面水温データを使用することで、過去のエルニーニョ現象等の発生期間を特定し直した。新たに使用する海面水温データは、衛星観測を活用し、これまでよりも水平分解能が向上し、品質も高いものとなっている。この品質の高い海面水温データを使用することで、エルニーニョ現象等をより正確に監視することが可能になった。また、この品質の高い海面水温データを使用することで、過去のエルニーニョ現象等について発生期間を特定し直した。これにより、1993年春から1993年秋がエルニーニョ現象の発生期間に追加されるなど、一部変更となった。なお、合わせてエルニーニョ現象等発生時の日本の天候の統計的な特徴など、過去の統計を更新したが、日本の天候の統計的な特徴に大きな変化はなかったという。