大阪ガス(株)は、髙木産業(株)及び旭化成ホームズ(株)と共同で、太陽熱を暖房にも利用できる戸建住宅向け太陽熱利用ガス温水システムを開発し、2010年5月10日より販売を開始すると発表した。同システムは、集熱器と貯湯ユニットで構成され、まず集熱器で回収した太陽熱を利用して、貯湯ユニット内の貯湯タンクの水を温め、暖房水として蓄熱する。そして、この暖房水を床暖房・浴室暖房乾燥機へ利用するとともに、貯湯ユニット内の熱交換器を介して給湯・おふろに利用するという「高温水分配方式」により、集熱したエネルギーを無駄なく利用する。また、雨天や曇天時に太陽熱の集熱量が不足した場合、給湯・おふろ・暖房に必要な温度が得られない場合などには、必要に応じて潜熱回収型高効率給湯器(エコジョーズ)で加熱する。これらの仕様により、従来型給湯器と比べて年間のCO2排出量を家全体で約510kg-CO2削減可能という。