東京ガス(株)、大阪ガス(株)、東邦ガス(株)の都市ガス三社は、太陽熱を利用して冷房を行う業務用の空調機「ソーラー吸収冷温水機」を開発したと発表した。この製品は、川重冷熱工業(株)、三洋電機(株)、日立アプライアンス(株)の各メーカーとガス三社が共同開発したもので、太陽熱を優先的に利用し、雨天の日など天気により熱が不足する時も、ガスで効率良くバックアップすることにより、快適性・利便性を維持しつつ、環境性を追求する設計となっている。同製品と太陽熱を集める集熱器とを組み合わせた業務用空調システム(ソーラークーリングシステム)は、延床面積4,000m2(3~4階建て)のビルの場合で、太陽熱を組み込まない従来のガス空調システムと比べ、冷暖房に使われる年間の一次エネルギー消費量が約24%、CO2排出量が約21%(約34トン)低減するという。