東京ガス(株)は、業務用太陽熱利用給湯システム「小規模業務用太陽熱パッケージ」を開発し、日本で初めて商品化すると発表した。同システムは、お湯の使用量が日中にも多いという業務用用途の特徴を活かし、集めた太陽熱を給湯需要に合わせてその都度使用する。希望する給湯温度との差温は、高効率給湯器などによりバックアップする。同社は、今回、(株)ノーリツと共同で開発を行い、東京ガスが市場性と商品性の検討を担当し、ノーリツが詳細仕様設計を行った。また、開発にあたっては、(株)セブン&アイ・フードシステムズの協力を得て、2009年9月に「デニーズ成城店」(東京都世田谷区)に試作機を設置。その実証結果によると、同システム(16m2タイプ)を業務用小規模建物に設置した場合、CO2排出量および一次エネルギー使用量の約20%の削減が期待できるという。