新潟県は、新発田市の芋卸江川(いもおろしえがわ)の魚類へい死について、検査結果を発表した。魚類のへい死は、令和5年9月26日15時頃、近隣住民から通報があり、新発田環境センターと地域整備部が、体長5cm前後の小魚100匹以上のへい死を確認した。へい死確認地点で、簡易水質検査(pH、溶存酸素、シアン、六価クロム、化学的酸素要求量など)を実施したところ、アンモニアなどが酸化してできる硝酸性窒素を検出した。同県の要請により、原因と考えられる事業所の排水を停止、当該河川で生きている魚も確認されているため、これ以上の影響はないと考えられている。硝酸性窒素の発生源は、施肥や家畜排せつ物等が影響している。硝酸性窒素は、それ自体急性毒性をほとんど持たないが、乳幼児の胃の中で微生物により亜硝酸性窒素に還元された後、体内に吸収され、血液中のヘモグロビンと結合し、酸素欠乏症を引き起こすといわれている。こうした、メトヘモグロビン血症は、健常な成人は、ほとんど発症しないという。