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 鹿島、生分解性と耐候性を兼ね備えた「粉じん飛散防止材」を開発

発表日:2021.04.08


  鹿島建設(株)は、環境中で良好な生分解性を示し、毒性が低く、ひとたび散布すると効果が長期間持続する粉じん飛散防止材を開発した。建設工事では現場周辺の環境対策の一環として、散水やシート養生などの粉じん飛散防止対策がとられている。一方、東日本大震災を契機として、天然由来成分を原料とする安価な粉じん飛散防止材の活用が進んでいる。同社は、粉じん飛散防止効果の確実性と持続性に対する現場ニーズを踏まえ、JIS規格に基づく試験により生分解度や水生生物に対する安全性などが確認された粉じん飛散防止材を作製し、実現場を模擬した環境下で効果を確認した。当該材料と水を混合・攪拌した後に、試験区で2 L/m2散布し、風速5m/s前後の風を送り続け、粉じん濃度を測定した結果、散布前の2.5 mg/m3以上であった粉じん発散量が散布翌日から5カ月間(7~11月)にわたり、建設機械に係る粉じん基準(0.6 mg/m3)未満に抑えられることが明らかになった。今回見出された特長(耐候性)を活かし、法面工事などへの活用を目指すという。

情報源 鹿島建設(株) プレスリリース
機関 鹿島建設(株)
分野 水・土壌環境
キーワード 毒性 | JIS | 耐候性 | 生分解度 | 天然由来成分 | 水生生物に対する安全性 | 粉じん発散量 | 粉じん濃度 | 建設機械に係る粉じん基準 | 法面工事
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