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寺岡精工のバルク計量システム、英国の実店舗で先行ローンチ
発表日：2023.10.23
（株）寺岡精工は、流通小売分野の主力ソリューションを提供したパイロット事業（実施場所：英国イングランド州ウェストミッドランド）の概要を報じた。“量り売り”が世界各国で見直されている。マイ容器を店頭に持参し、商品を必要な分だけ購入する買い物スタイルは、プラスチック製のパッケージ・包装の排除、店舗側の作業負担軽減、物流経費削減ひいては廉価な販売につながる可能性を秘めている。同事業の実施主体は、英国のリユース・リフィル（詰め替え）専門家集団がコーディネートした組織「UK Refill Coalition（英リフィル連合）」。英リフィル連合は、世界最大のボックスストアチェーン・Aldiやパレット・コンテナの老舗産業・CHEPの英国法人、英最大手のオンラインスーパー・Ocado、寺岡精工（DIGI）をはじめとする複数のシステムメーカーからなるパートナーシップ。Aldi UKのソリハル（タウン）店で“使い捨てプラスチックを使わない食品物流”にかかるトータルシステムの試験運用が始まっている。商品の物流には通い容器（Vessel）が採用されている。寺岡精工は店舗側に「革新的なバルク計量システム（e.Sense）」を導入し、顧客が商品を選択する際の手間やミスを無くし、商品情報を秤に自動送信して購入できる仕組みを実現している。また、日本における正式リリースに先駆けて、あらゆる容器の風袋引きができる新規ソリューション・Auto-Tare（オート・テア）を先行導入している。顧客の利便性向上はもとより、パッケージ商品からバルク商品への移行に伴う環境貢献、さらにはリユーズ容器の企画販売などの新サービス創出が期待される。同事業での成功後、Aldi UK他店舗における展開やOcadoとの連携なども見込まれ、英リフィル連合の一員として、新規要素技術（例：風袋引きそのものが不要となる計量システム、液体ディスペンサー導入など）に協力していくという。
