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 「不法投棄、いまだ跡を絶たない状況」 令和4年度産業廃棄物の不法投棄等の状況

発表日:2023.12.08


  環境省は、令和4年度産業廃棄物の不法投棄等の状況を公表した。同省では、毎年度、全国の都道府県及び政令市の協力を得て、産業廃棄物の不法投棄及び不適正処理事案について、新たに判明した不法投棄等事案の状況及び年度末時点の不法投棄等事案の残存量等を調査し公表している。不法投棄の新規判明件数は、ピーク時の平成10年代前半と比べ、大幅に減少している。令和4年度は、年間134件、総量4.9万トンの悪質な不法投棄が新規に発覚、いまだ跡を絶たない状況にある。不法投棄の新規判明事案のうち、最も多い実行者は排出事業者で57件(43%)、投棄量1.6万トン(33%)となっている。廃棄物の種類は、がれき類が49件(37%)、投棄量は、建設混合廃棄物で3.3万トン(68%)となっている。不適正処理は、令和4年度で年間107件、総量2.6万トンが新規に発覚している。また、令和4年度末の不法投棄等の残存事案は2,855件報告され、前年度と比べて件数は増加しているが、残存量は、1,013.5万トンに減少している。残存事案に対する対応として、既に支障がある5件は、支障除去措置を実施しており、支障のおそれがある72件については、支障等の状況により、防止措置、周辺環境モニタリング、状況確認のための立入検査等を実施中又は実施を予定しているという。

情報源 環境省 報道発表資料
〔参考〕不法投棄等の状況(令和4年度)の調査結果資料(PDF)
機関 環境省
分野 ごみ・リサイクル
キーワード 産業廃棄物 | 不法投棄 | 排出事業者 | がれき類 | 建設混合廃棄物 | 支障除去措置 | 周辺環境モニタリング | 令和4年度
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