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 (株)大林組、環境負荷を低減する低炭素コンクリートを開発

発表日:2010.05.14


  (株)大林組は、環境負荷低減技術の一つとして、二酸化炭素排出量の極めて少ないコンクリートを開発したと発表した。各種建造物の主な材料であるコンクリートからは、製造時に1m3あたり約300kgの二酸化炭素が発生する。よって、2008年度の生コンクリートの国内生産量101,009千m3から換算すると、3,000万トン/年以上の二酸化炭素を排出していることになる。同社は、インフラ等の建設にともなう環境負荷を低減するには、この使用量の多いコンクリートを低炭素化することが重要であるとし、製鉄過程で生じる副産物である「高炉スラグ」の微粉末などの構成比率を高めた低炭素コンクリートを開発した。同製品は、特殊な薬剤の採用により、一般のコンクリートと同程度の扱いやすさと強度を確保しつつ、設計基準強度36N/mm2(呼び強度42)の場合では、二酸化炭素排出量が1m3あたり50kg以下と、一般のコンクリートに比べ80%以上削減することが可能となったという。

情報源 (株)大林組 プレスリリース
機関 (株)大林組
分野 地球環境
キーワード 環境負荷 | コンクリート | 二酸化炭素 | 大林組 | 低炭素
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