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 水産庁、南西諸島周辺海域でクロマグロ産卵行動を記録

発表日:2024.06.14


  水産庁の漁業調査船「開洋丸」が南西諸島周辺海域でクロマグロ親魚の産卵行動の撮影に成功した。自然環境下でのクロマグロ産卵行動の観察と記録は世界的にも非常に貴重である。令和6年6月4日18時00分から18時30分頃に「開洋丸」は、クロマグロ仔魚の分布量調査を実施中に発見した。産卵行動は1尾のメスを複数のオスが数珠つながりとなって追尾し、弧を描くように行う。この様子を「開洋丸」は船の周囲で確認し、産卵する様子を撮影することに成功した。動画には、クロマグロの群れが水面近くを遊泳し、放卵・放精によって水面が青白くなるダイナミックな産卵の様子が映されている。複数の専門家が直接および映像の目視でクロマグロと判断している。同時に採取された受精卵は調査後にDNA分析により種を同定する予定である。この発見はクロマグロの生態解明に大きく貢献し、今後の保全活動にも重要な役割を果たすだろう。

情報源 水産庁 プレスリリース
機関 水産庁
分野 自然環境
キーワード 保全活動 | 水産庁 | 動画撮影 | 南西諸島 | 産卵行動 | クロマグロ | DNA分析 | 開洋丸 | 漁業調査 | 仔魚調査
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